【福岡/北九州/働き方キャリア相談】九州・沖縄の8月求人倍率、1.01倍に低下
厚生労働省が2日発表した九州・沖縄の8月の有効求人倍率(季節調整値)は、7月を0.01ポイント下回る1.01倍だった。
8カ月連続の低下で、2015年6月以来の水準となった。
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で緩やかな雇用情勢の悪化が続いている。全国平均(1.04倍)も前月より低下した。
有効求人数(季節調整値)は2.2%増と、2カ月連続で増加した。
有効求職者数(同)も3.9%増と、4カ月連続で増加した。
新規求人数は慢性的な人手不足の建設業や、中国の消費回復で復調傾向にある自動車製造関連で増えているという。
一方、卸売・小売業(前年同月比23.8%減)や宿泊業、飲食サービス業(48.8%減)などは、低水準で推移しているという。福岡労働局の藤枝茂局長は「8月は本来であれば帰省など観光シーズンだが、コロナの影響で消費活動が落ち込み企業が採用を手控えた」と指摘した。
九州・沖縄の各労働局が把握したコロナ関連での解雇・雇い止め人数(見込み含む)は、9月25日時点で1504人となった。うち414人が非正規雇用だった。