九州求人件数、9月は1%増 九州経済調査協会調べ
九州経済調査協会はハローワークの求人件数に基づき算出した9月の九州7県の有効求人件数は約12万7千件と、8月に比べ1%増えたと発表した。同様の方法で算出した全国平均の増加率(1.2%)を下回った。4カ月連続で増加したが、増加率は低調で回復のペースが緩やかになっている。
ハローワークインターネットサービスに掲載されている求人件数を使い算出した。厚生労働省が毎月公表する有効求人倍率を占う、先行指標になるという。
九経調によると9月の全国の有効求人件数は102万2千件となった。九州では長崎県を除く6県が前月を上回ったものの、前年同月比は福岡県(24.8%減)、長崎県(23.5%減)など7県とも減少した。
同時に公表した、九州7県の10月の景気動向指数(CI)の予測値は、前月比1.8%上昇の97.2と、5カ月連続で上昇した。福岡、大分両県では生産や雇用関連の先行指標が改善した一方で、鹿児島県などは消費関連の指標が振るわなかった。