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【福岡/北九州/就活】「エシカル就活」って?

【福岡/北九州/就活】「エシカル就活」って?

人や地球環境、社会に本気で配慮しているか――。就職活動中の学生らの間で、そんな視点が企業選びの選択肢に浮上してきた。「エシカル(倫理的な)就活」と名付け、学生と企業をつなぐ団体も現れた。背景にはコロナ禍で変化する社会の中で「生き残る会社」を求める学生らの思いもあるようだ。

約130人の学生でイベント満席に

「私たちは今年、日本初となるバイオ燃料を搭載した有償フライトの実現を目指します」。8月上旬、「#エシカル就活」と銘打ったオンラインイベントが開かれた。バイオ企業のユーグレナや再生可能エネルギー開発の自然電力など、国連が提唱する「持続可能な開発目標」(SDGs)活動に熱心な企業が、学生らに事業内容を語りかけた。企業と学生との交流会も行われ、約130人の学生で満席となった。

主催したのは、高千穂大学4年の勝見仁泰さん(22)が6月に立ち上げた任意団体のアレスグッド。地球環境などに配慮した就職活動を表す「エシカル就活」は造語だ。

海外での経験を機に環境問題に関心を持った勝見さん。気付いたのが就活との両立の難しさだった。先輩が「環境に負荷を与える業界へ融資する銀行に入るべきか」と悩む姿も目にした。「企業選びこそ、学生が社会に働きかけられる一番の力」。そう考え学生と企業をつなぐ。

SDGsへの取り組み、約半数が「就職先・転職先の検討に優位に」

今、若い世代の間で環境や社会問題への取り組みが企業選びの一つの選択肢として注目されている。

調査会社のクロス・マーケティング(東京・新宿)が1~2月に行った調査では、SDGsに積極的に取り組む企業や団体について「就職先・転職先の検討にとても優位になる」「まあまあ優位になる」と回答したのは、大学生・院生(119人)の48.7%にのぼった。社会人の29.9%に比べ高い割合だった。

「この会社は積極性を感じるな」。就職活動中の九州大学大学院修士課程1年、阪口真生志さん(24)が重視するのも、企業のSDGs活動への本気度だ。企業研究では事業で使う電力を再生エネでまかなうことを目指す企業連合「RE100」への参加状況などをチェックする。

阪口さんは昨年も就活をした。だが「自分の軸がはっきりしておらず、入りたい企業に出合えなかった」。今回はポイントを絞り、前向きに活動できているという。

「新たな軸」 コロナで関心

エシカル就活の背景には、コロナ禍を機に企業選びの「新たな軸」を求める学生らの思いもあるようだ。

アレスグッドのイベントに参加した男子大学生(23)は、当初、外資系コンサルタントなど「財力と影響力のある大企業が志望だった」。だがコロナ禍で、人気企業の業績悪化や採用中止を目の当たりにし、考えが変わった。「SDGsはコロナでも揺るがない価値観」。今後は事業成長と環境配慮が両立する企業を目指す、という。

学校で環境問題を学び、SDGsが身近にあることや、世代の近い環境活動家、グレタ・トゥンベリさん(17)の存在も大きい。

4月に大川印刷(横浜市)に入社した宮崎紗矢香さん(23)が同社を知ったのも、SDGsへの取り組みで有名だったことがきっかけだ。活動中も「本気度が伝わってきた」と話す。

大学在学中、スウェーデンに旅行。帰国後に同国出身のグレタさんの行動を見て「影響を受けた」。他社の就活では、SDGsバッチをつけた面接官に環境保全への思いを語ったところ「君の思うとおりにはいかないよ」と一蹴されたことも。だが大川印刷では社長自ら「思いに共鳴してくれた」。それが入社の決め手となったという。

クロス・マーケティングの調査では、SDGsについて「名称も内容も知っている」「名称は聞いたことがある」と答えた大学生・院生の割合は52.1%で、前年(25.3%)から26.8ポイント増と大きく伸びた。エシカル就活は、学生のキャリア選択でのキーワードの一つとなっていきそうだ。

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