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【認定心理士】 50代のひきこもり 「脱出の難しさ」

【福岡/北九州/認定心理士】 50代のひきこもり 「脱出の難しさ」

「子どもの将来を考えると不安で眠れない」「自分が生きているうちに何とかしなくては……」。以前は若者の問題だった「ひきこもり」が長期化し、ひきこもり当事者の年齢が高齢化した結果、80代の高齢の親が50代の子どもの生活を支えるという状況が生まれている。中高年のひきこもりを巡る、いわゆる「8050問題」だ。

自力で解決するのは困難 高齢化傾向は今後も続く

(1)6カ月以上社会参加していない

(2)ほかの精神障害がその第一の原因とは考えにくい

(3)外出していても、家族以外との対人関係がない

この3点が当てはまる場合をひきこもりと考えます。

中高年のひきこもりが増えた背景には、二つのことがあると考えています。一つはひきこもり開始年齢の高齢化。20年前の調査では、最初にひきこもり始める平均年齢は15歳でしたが、現在は、21歳にまで上昇しています。何が起きているかというと、退職や病気、人間関係がうまくいかなかったといったことがきっかけで、就労経験がある人がひきこもる事例が増えているのです。現在は、不登校からひきこもりに移行する人は、全体の2割弱と割合としては少なくなってきています。

もう一つは、ひきこもりの長期化です。平均ひきこもり期間は約13年で、20年、30年に及ぶことも多い。ほとんどの場合、何とかなるだろうという漠然とした認識で家族が面倒を見てきたけれど、気づいたら20年、30年たってしまったというケースが多いように思います。

2019年の内閣府調査より。調査は2018年12月、全国で無作為抽出した40~64歳の男女5000人を対象に実施

40~64歳のひきこもりの人のうち、57.4%の人が40歳以降にひきこもりを始めている。きっかけは「退職」「人間関係」「病気」などが多い。

最初に申し上げておくと、長期間に及ぶひきこもり問題は、本人や家族の自助努力だけで解決することは、極めてまれです。自然な回復は期待できないものと理解して対応していかなければ、高齢化傾向は今後ますます顕著になるでしょう。

ひきこもりの状態が長期間続くと、それが日常になり、意欲や欲望がそがれていきます。分かっていてもやめられないのが「ひきこもり」の実態なのです。

「ひきこもりシステム」という考え方を示す模式図。健常なシステムは、ひきこもりの人がいない場合の一般的な個人・家庭・社会の関係を示しており、3者は相互に接点を持っている。つまり、影響を及ぼし合って作動を続けている。「接点」とはコミュニケーションのことである。

ひきこもりシステムでは、3つのシステムは接点を失ってばらばらに乖離(かいり)している。ひきこもり当事者と家族が断絶し、家族は誰にも相談できずに抱え込んでいるような状態。放置すればこう着状態に陥りひきこもり当事者が、自力で社会参加を果たすことは一層難しくなる。

 

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