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九州・沖縄の宿泊施設、「GoTo」で明暗

【福岡/北九州/地方創生】九州・沖縄の宿泊施設、「GoTo」で明暗

 

 

 

政府の観光需要喚起策「Go To トラベル」で、東京発着の旅行が割引対象に加わって1カ月半。新型コロナウイルスで打撃を受けた九州・沖縄の観光地にも活気が戻りつつある。ただ、旅行代金の5割相当が「お得」になる仕組みから、客単価によって宿泊施設の明暗は分かれている。東京などで感染者が急増しているのも懸念材料だ。

大手宿泊予約サイト上では21日からの3連休、福岡を除く九州各県の中心部や温泉地で予約がほぼ埋まっている状態だ。

大分県の別府では、老舗の「べっぷの宿 ホテル白菊」の客室売り上げが、11月は前年同月を上回りそうだ。12月も予約ベースで1割増となっている。ミシュランガイドで2つ星を獲得した日本料理店の夕・朝食付きで、内風呂温泉を備えた部屋に泊まるプランなど、「価格が高いプランから順に売れる」(運営するつるみ観光の西田陽一社長)という。

「美ら海水族館」に近い沖縄県本部町のホテルマハイナウェルネスリゾートオキナワでは年末年始の予約率が70%を超え、ほぼ前年並みの水準にまで回復した。10月までは稼働率が3割以下だったが、「Go To」対象に東京発着が加わり動き出したという。

福岡でも高価格帯のホテルは好調だ。

「都心のリゾート」を掲げてJR博多駅前で2019年開業した「都ホテル博多」。約200室の客室稼働率は足元で9割を超え、「実質的にフル稼働」の状態だという。1人1泊4万円のプランもあり、補助上限2万円の恩恵を受けやすい。

ゆったりとした客室や屋上スパが特徴で、ホテル内ですごす宿泊者も多く、稼働率は全国の「都ホテル」でトップ。12月の予約もすでに9割だ。

ビジネス主体でも、長期滞在に対応するなど特色あるホテルは順調だ。

客室に洗濯乾燥機を備える「東急ステイ福岡天神」(福岡市)は、稼働率が5月までの2割から、足元で7割程度にまで回復している。大学教授や企業の部長クラスが主顧客で、1週間から数カ月の利用も多いという。

特に人気が高いのはミニキッチン付の部屋だ。斎藤太加志統括支配人は「感染防止で外食せず、テークアウトや室内調理で済ます利用者が多いのでは」とみている。

一方で低価格帯のホテルは苦戦が続く。

「正直Go Toの恩恵は少ない」とため息をつくのは福岡市の繁華街、中洲近くの「WeBase博多」の担当者。「もともと宿泊料金は3千円程度からで、お得感が少ないと思われる」。インバウンド利用が7割以上あったため、コロナの影響も大きく受けた。

巻き返しへテレワークや長期滞在向けのプランを始めた。福岡市の助成制度「福岡STAY」を使って、パーテーションなどを導入した。

低価格帯のビジネスホテルが苦戦する状況は、九州経済調査協会がまとめる宿泊施設の稼働指数でも浮かび上がる。九州7県の10月の指数は42.9と、全国平均(41.3)を上回ったが、福岡単体では29.8と東京と大阪に次ぐ低水準だ。九州運輸局の岩月理浩局長は「ビジネス客の割合が高い大都市は、全国的に戻りが鈍い」と分析する。

国はビジネス出張を「Go To」の対象外とした。福岡市のあるビジネスホテルは「会社などの規定の金額に収めるため、利用が戻ってきた。追い風だ」と話す。

ただ足元ではコロナ感染者が東京を中心に急増している。国は「Go To」を継続する方針だが、旅行に出ることをためらう人が増加する可能性もある。

都ホテル博多の飛田朋子マーケティング部課長は「ここ1週間ほどキャンセルが目立ってきたが、新規予約もすぐ入っており、全体が落ち込む状況にはない」とする。一方、ホテルマハイナを運営する前田産業(沖縄県名護市)の和宇慶暁営業部長は「キャンセルにより、年末年始の予約率が最終的には60%台後半になるのでは」と懸念する。

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