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【認定心理士】 「目標の欲求勾配仮説」ー1

【福岡/北九州/認定心理士】 「目標の欲求勾配仮説」ー1

1年のスタートを切るに当たり、「今年こそは」と大きな目標を決めた人も少なくないのでは、と思います。ところが、1月は取り掛かるにまだ早く、2月は忙しくて手がつけられず……といったことをやっているうちに、気がついたらもう年の瀬。そんなことを繰り返してはいないでしょうか。

ズルズルと後回しにするのも、うやむやになってしまうのも、元はといえば「やる気」の問題です。だからといって、気合を入れ直したり、根性論に頼るだけでは心もとないものがあります。

同じやり方から違う結果は生まれません。どうやったらやる気が持続できるか、「やり方」を工夫しないと、同じ過ちを繰り返すだけです。

そこで今回紹介したいのが、心理学者C・ハルが発見した「目標の欲求勾配仮説」です。平たくいえば、「目標が近づけば近づくほど、それを達成したいという欲求や動機が強くなる」という法則です。

わざわざ、こんな小難しい名前をつけなくても、我々が日常的に経験する話です。たとえば、富士山を登ろうと、五合目の駐車場からかなたの山頂を見上げると、「あそこまで登るのか……」と、あまりの目標の大きさに心がくじけそうになります。

ところが九合目も過ぎ、手が届きそうな距離に山頂が見えてくると、「あともうひと頑張り」とがぜんファイトが湧いてきます。座り込んでいる人がいたら、「もう少しだから」「ほらあそこがゴール」と、目標の近さで励ますのが常です。知らず知らずのうちにこの法則を使っているのです。

目標に近づけばやる気が高まるなら、常に目標に近い状態においておけば、意欲が途切れることが少なくなります。大きな目標を達成するには、すぐに達成できる小さな目標(スモールステップ)に分割しておくことが鍵となります。

山登りのたとえでいえば、やみくもに山頂を目指すのではなく、「まずは六合目」「次に七合目」と一歩一歩着実に小さな目標の達成を狙います。実際に、富士山の登山道にはスモールステップの標識や山小屋がたくさんあり、やる気が持続するような仕掛けになっています。

1年の目標の話も同じで、「1月は○○まで」といった、毎月の達成目標を決めておけば、目標の大きさにくじけることはなくなり、多少なりともやれそうな気になります。そこまで目標をブレークダウンしないから、いつまでたってもやれないのです。

これを手軽にやりたい方には、「タイムマシン法」をお勧めします。

まず、1年後の目標を達成するには、半年後にどこまでできてないといけないかを考えます。さらに、半年後にそこまでいくには、3カ月後にどこまでやっておかないといけないでしょうか。

そうやって、どんどん目標を現在に近づけ、「今月の目標」「今週の目標」くらいまで落とし込めれば、最初の第一歩が明確になります。「今すぐに取りかからねば」という気持ちにもなり、踏み出しやすくなります。

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