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【働き方キャリアカウンセラー】 キャリアとは「事後的」なもの 

【福岡/北九州/働き方キャリアカウンセラー】 キャリアとは「事後的」なもの

戦争や疫病と無縁な平時でも、思い通りにならないのが人の世。仕事やキャリアも例外でない。仕事と趣味は違う。趣味であれば徹底的に自分を向いてやればいい。自分が楽しければそれでいい。一方の仕事というのは、自分以外の誰かのためにやるものだ。「まず誰かをもうけさせて、それから(そのことによって)自分がもうける」、いつの時代も変わらない商売の原理原則だ。他人の役に立ち、他人の得になって初めて仕事と呼べるのであって、自分だけのためにやるのは趣味でしかない。

仕事に限って言えば、自己評価には意味がない。「お客」(文字通りのお客であることもあれば、組織の中で自分の仕事を必要とする仲間や上司部下であることもある)の評価がすべて。「お客」をコントロールすることはできない。つまり、仕事というのは、その定義からして思い通りにならないものなのである。

競争戦略の分野で仕事をしているので、たまに「ストーリーとしてのキャリア戦略」を話してくれというリクエストを受ける。「計画無用、戦略不要」としかいいようがない。

仕事生活は長く続く。とくに若い人であれば、10年、20年後に自分が何をもってお客に価値を与えられるか、そんなことがわかるわけがない。キャリアは滑った転んだの経験の中から事後的に見えてくるものだとしか言いようがない。

だとしたら、そのときどきの自然な流れに逆らわず、流れに乗って流れていく。キャリアとはそういうものだと心得ている。

この方が自然で、結果的にも実りの多い生き方だと思う。ただし、川の流れに身をまかせるにしても「良い流れ方」というものがある。仕事の定義からして、目の前にあるお客をきっちりと満足させる。できれば、期待以上の驚きを与える。これを日々繰り返し、気長に積み重ねていく。これが良い流れ方だと思う。

何も「無私の精神」とか「滅私奉公」というわけではない。何よりも自分の「得」のためにそうするのである。人間はわりと単純でお客に喜ばれたり、感謝されたり、頼りにされる、これがいちばんうれしいようにできている。利他と利己が自然に融合する。ここに仕事の深みがある。

俗にいう「下積み」とも違う。何も我慢してやるのではない。お客を喜ばせ、満足させることは楽しく、生きがいを感じることでもある。それを繰り返しているうちに、知らず知らずのうちに実力が蓄えられ、機会を得たときに花開く。余人をもって代えがたい存在になり、「この人でなければ」と自分の名前で頼りにされ、信用されるようになる。ますます仕事が面白く楽しくなる。これが理想の成り行きだ。

「川の流れ」は過程である。手っ取り早く成功しようと「キャリア大作戦」を立てる人は、自分の損得と行く手の望みで頭が一杯で、そこまで行く過程を考えていない。そういうのは結局どうにもならない。行く先の望みだけで仕事をしていると、ちょっと思い通りにならないことが苦痛で仕方がない。だから、すぐ挫折してしまう。自分が楽しみながら、日々生きがいを感じながらでないと持続しない。

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