自己決定による学習
大人の学習は、自分で学習を自己管理することに始まる。
このような自己管理による学習活動では、学習活動参加への動機づけ、学習資源の活用方法、学習のスケジュール化、そして、自分の行なった学習を振り返っての評価、といった自己調整が特に重要である。
自発的に行われる大人の学習は、成人学習論では「自己決定学習」という名で呼ばれている。
「自己決定学習」は、ノールズによれば
「支援の有無は問わず、自ら主体的に自分の学習ニーズを診断し、学習目標に沿って学習を計画し、人的資源や物的資源を特定、適切
な学習戦略を選択・実行し、学習成果を評価するプロセス」と定義される。
自己決定学習のできる成人学習者は理想であり、目標すべき姿と考えられている。