スタッフブログ
blog

職場でのアサーション 12 キャリア開発 最終回

キャリア開発と選択に

アサーションが効果をもつもう一つの領域がキャリア開発です。

21世紀は多様性と複雑性がグローバルな規模で体験されていく時代であり、広い視野を持って個性的で多様な生き方が尊重され社会の到来が望まれています。

これまで私たちは、キャリアを既存の職業と自分の特性の適合性を目安に選択し、その選択は個人の能力の主体性の確立と選択力にゆだねられてきました。

とりわけ日本では、キャリアとは職業・仕事であり、キャリア選択とは安定した収入が得られる仕事を見つけることと受け取られており、

現在でも若者は、他者から自分の適性を判断してもらい既存の職業や会社に就職することをキャリア選択と誤解しています。

時には、適性や興味の根拠もなしにコマーシャルなどで有名な会社のPRに乗って就職を決める者もいます。

その結果、中途退職者や30代の後半になって改めてキャリア選択に悩む人も少なくありません。

実は、キャリアとは単に職業生活だけを指すのではなく、人の生涯の生き方です。

キャリアには市民、家族の一員、ボランティア、余暇人、学生、労働者など様々なキャリアが含まれること、

まだ時代や社会の要請に従って不用な仕事が出てくると同時に新たな職業が創り出されること、

さらに近年では、既存の仕事では充足できない志向性や発想による「起業」が可能なこと、などが含まれます。

21世紀のキャリアとは、自分が企画し、自分が構成していく生き方になりました。

家族や社会が希望し、会社や家族のためだけに仕事をするのではなく、

変化する社会は常に自分の関心と能力を発揮する働きを可能にしましたが、

そのためには各自が自己の内面の声に耳を傾けること、つまり内的キャリアを開発することが必要になりました。

21世紀のキャリアカウンセリングを展望しているサヴィカスは、個人は社会の中で客体として順応するために職業に就くのでもなければ、

主体として個の思いを実現するために仕事をするのでもないと述べます。

人は、自己の人生を構成しながら、社会の一員として他者とともに社会を創り上げる企画体となることを推奨しています。

そして、すでにこのようなライフキャリアを生きている人々はたくさんいます。

アサーションは、自分の思いのまま表現し、他者とのかかわりの中でその意味を確かめ、

他者とともに生きる道を探ろうとすること、つまりキャリア開発に役立つでしょう。

相互交流では、自分の中に抑圧され、眠っている欲求や能力が目覚める刺激が得られ、

さらに、家族や社会から押し付けられ、自分の固定観念にもなっている職業観や生き方が問われ、再構成される機会が与えられるでしょう。

アサーションは、新たなキャリア開発のプロセスを授け、21世紀のキャリア形成に資するところが大だと考えます。

[引用・参考文献]
平木典子・金井尋宏著
「ビジネスパーソンのためのアサーション入門」

お問い合わせはお気軽に!

ご不明・ご不安な点など、
何でもお気軽にお問い合わせください。

TEL: 093-981-0244 093-981-0244
営業時間: 10:00~19:00 不定休(カレンダー参照)