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キャリアコンサルタント試験対策「行動的アプローチ」

カウンセリングの考え方

行動的アプローチの基本的な考え方は、

①カウンセラーが対象とするのはクライエントの行動である。感情や思考は、行動から推測されたものにすぎない。
②パーソナリティの変容は、環境の影響、それに対する個人の反応及び報酬と罰によって説明できる。
③個人の病的症状や問題行動は、不適切な行動の学習、適切な行動の未学習、及び環境による不適切な刺激と強化によって起こされる。
というものである。そして、カウンセリングのポイントは、次の点に置かれる。
❶問題の原因、問題解決を妨げている「クライエントの行動」を発見する。
❷不適切な反応を引き起こしている「状況」を明らかにする。
❸それを正確に、系統的に観察し、理解し、整理記録する。
❹弛緩訓練、脱感作、自己主張訓練などの訓練によって、不適切な行動を除去する。
❺ある行動が、将来どのような影響を及ぼすか見極める、
行動的アプローチには系統的脱感作などの各種の行動療法、主張訓練などがある。

系統的脱感作

行動療法の代表は系統的脱感作である。

これは弛緩訓練によって不安反応を制止し、段階的に不安反応を除去する方法で、ウォルピによって開発された。系統的脱感作は、逆制止という原理に基づいている。一般に、人は恐怖や不安が著しいとリラックスできない。逆に十分にリラックスしていると恐怖や不安が起こりにくい。このように同時には両立しにくい反応によって、他方の反応を起こらなくすることを「逆制止」という。
逆制止を反復することによって、恐怖心を吹き起こす対象と恐怖反応との結び付きを弱める治療法が系統的脱感作である。
具体的には、恐怖階層表の作成➡弛緩訓練➡脱感作の順で行われる。
まず、クライエントが恐怖心を覚える対象や場面をリストアップし、それを0~100の点数(SUD:自覚的障害単位)で評価させる。
次に漸進的弛緩法などによって心身のリラクセーションを行う。
次に先に作成した恐怖階層表の最も恐怖度の低い対象・場面を想起させ、どの程度恐怖心があったのか述べさせる。恐怖心があればまたリラクセーションを行い、恐怖感がなくなるまで繰り返す。
こうして順次恐怖度の高い対象や場面へと脱感作を行う。

主張訓練(assertion)

対人場面で、正当な自己主張や自己表現ができるようにする訓練で、アサーション訓練とも呼ばれる。ポイントは、対人場面で過度の不安により不適応状態にあるのか、社会的スキルの欠如により自己主張や自己表現ができないのかを明確にして、訓練を行うことである。主張訓練の進め方は、対人不安の除去を主目的とする場合は系統的脱感作とほとんど同じである。スキル形成の場合は、一般に主張性の査定➡訓練プログラム➡訓練の実施のプロセスで行われる。
まず、面接での質問や各種の主張性検査によってクライエントの主張性の程度、質、問題などが評価される。次に、得られた資料に基づいて訓練プログラムが作成される。このプログラムにはモデリング、行動リハーサル、ホームワークなどの要素が含まれる。最後に、このプログラムを通常は小グループで訓練者の指示のもとに、モデルの提示、実際に演じるリハーサル、良い点・悪い点の討議とフィードバックなどによって実行する。これをあらかじめ予定された場面や問題から、日常の生活場面へと展開する。
最近の行動的アプローチの特徴は、人間の行動に及ぼす要因として、認知を重視するようになり、認知行動療法とも呼ばれる。
論理療法などは、「認知の変容を通して行動の変容を図る」という点で、認知行動療法である。
イメージを利用した技法、ストレス免疫訓練、問題解決療法などがある。

キャリア・カウンセリングとの関係

系統的脱感作や主張訓練などの行動的アプローチによるキャリア・カウンセリングの診断は、行動上の問題、特に職業選択における不安が主なテーマとなる。例えば、職業的未決定は、単に情報不足などによる単純なものか、それとも長期的な不安によるのか、目標の欠如、非現実性、選択上の葛藤などが問題なのかを判断する。
カウンセリング・プロセスは、それが職業に関係しているかどうかにかかわりなく、まず、意志決定に伴う不安の除去から始まる。一般的に、レスポンデント条件づけが手段として使われる。クライエントが不安から解放されれば、次にオペラント条件づけが起こる。職業情報の検索や収集などである。クライエントの未決定が、単に「自分が何をしたいのかわからない。職業を知らない」などの単純な要因によるのであれば、カウンセリングは直ちに第2段階(オペラント条件づけ)から行われる。行動的アプローチによるカウンセリングの成果は、それが職業やキャリアの問題であろうとなかろうと、
❶不安または不適応の除去、あるいは軽減
❷意思決定スキルの習得
❸問題を予防する行動変容
が起こることである。
行動的キャリア・カウンセリングにおいては、いわゆる古典的なテスト(適性、興味、パーソナリティなど)はあまり使わない。人間の理解には、行動そのものの客観的な指標が集められる。テストの得点は、行動における個人差を測定するが、個人と環境の相互作用を説明しないと考える。一方、職業情報からの提供は、古くから極めて重視しており、1960年代から各種の「キャリア検索のための道具」が行動的アプローチの観点から開発されてきた。今日のCACGSの発展に貢献した。
以上長文を読んでいただきありがとうございました。

引用文献
キャリアコンサルティング理論と実際
木村 周 著
福岡県・北九州市・飯塚市・直方市・飯塚市・宮若市・田川市等の筑豊地区のキャリアカウンセラー実施・キャリア研修・中小企業支援・研修講師・部下育成・メンタル不調予防・キャリアコンサルタント・女性活躍推進コンサルタント・女性活躍  研修講師 組織改革 離職防止・苅田町・行橋市等の京築地方 福岡市・粕屋郡・心理カウンセリング・セラピスト・NLPマスタープラクティショナー SPトランプインストラクター キャリア教育 東京都 TAカウンセラー 交流分析 エゴグラム実施

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