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キャリコン試験対策「社会構成主義とは」

社会構成主義

社会構成主義の研究は、1994年にガーゲンが著した著書『もう一つの社会心理学 社会行動学の転換に向けて』が大きな転機となり、知識の拠り所を個人の理性に求める西洋文化の伝統に代わる新しい知識の概念として、学問分野、職業、国の違いを超えて広まった。

たとえば、知識を形成する言葉の意味はすべて社会的な相互作用、つまり関係性から生じていると主張する関係性理論の立場から「自己概念」が論じられ、「自己についての語り」が注目されている。

社会構成主義は、最近のキャリア理論の基盤となっているといえるだろう。

社会構成主義は、私たちが何気なく使っている言葉を、より注意深く丁寧に理解する大切さに気づかせてくれる。

言葉は、各個人がこれまで社会で生きてきた経験に裏打ちされて意味づけられている、つまり社会的に構成されたものである。

カウンセラーは、たった一つの単語であっても、各個人によって異なる意味をもつ可能性があることを常に意識しなければならない。

各個人が使う言葉の意味をきちんと尋ねて理解することが、カウンセリングにおいて対話を進めていく際の基本となる。

一方、2012年にアメリカカウンセリング学会が出版した”The Evolution of theory in Counseling Psychology”の理論編の中心概要は「文脈主義(contextualism)」であった。

様々な理論の統合が説かれ、社会が変わって構造が複雑になっていくなかで文脈主義のに行きつくとまとめられている。

個人の認知そのものが社会との関係のなかで起こっているので、本人との相互作用、そして社会との相互作用に焦点を当てる。

文脈主義とは、環境のなかにいる人間という意味だけではなく、個人とはその人の生きてきた経歴だという要素も含んでいる。

時間軸と場(=空間軸)を見るのが文脈主義といえるであろう。

文脈主義は、文脈のなかで個々の事象を捉える重要性を強調し、今まで個人が生きてきた時間軸と、ここに存在する個人がおかれた環境、すまり空間軸を意識することを喚起してくれる。

臨床的にいうと「クライエントは時間軸でみる」というアプローチと同じことである。

「キャリア」は人と環境との相互作用の結果として形成されるので、時間軸と場をつなげられる概念である。

心理学では、認知心理学が「場」、発達心理学が「時間軸」というふうに切り取り過ぎの傾向があるが、生きている一人の人間を相手にするカウンセリング心理学では、時間軸と場の両軸から人を見ることは基本である。

社会構成主義と文脈主義は、焦点を当てるところが違う部分もあり、重なる部分もあるが、どちらもカウンセリングでは重要な視点となっている。

社会構成主義は、言葉が社会的に構成されていることを強調し、言葉に敏感になるように促している。

文脈主義では、そこにいる一人の人間に焦点を当てることを強調している。

もちろん言葉はコンテクスト(=文脈)を表すし、コンテクストからできあがってくるものでもある。

社会構成主義は「作られる」ということを重視し、文脈主義は「作られる要因」に焦点を当てているように思われる。

症状だけでなく、その人がおかれている状況を理解しないといけない。

すべては変化していく。

ある意味がすべての変化につながっていく。

パーソナリティだけでない様々な要因が影響しているということだ。

社会構成主義も文脈主義も、物事の見方の基礎であり、原理原則を示してくれている。

個を支援するキャリア・カウンセラーにぜひ知っておいてもらいたい哲学的な土台でもある。

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引用文献
新版キャリアの心理学
渡辺 三枝子 編著
ナカニシヤ出版

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