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ジェラット後期理論:左脳だけでなく右脳も使った意思決定

理論上の主要概念「後期理論:左脳だけでなく右脳も使った意思決定」

❶後期理論の社会的背景

ジェラットが研究の方向性を大きく変えた80年代の終わりは、「カオス理論」に代表される複雑系の科学が注目され、教育分野においては、個性の尊重や創造性が注目され始めたころである。

また、変化の激しい労働市場においては、与えられた情報が必ずしも、ある個人が職業生活をまっとうするまで真実であるとは限らなくなった。

さらに、本人自身の興味・価値観も、様々な経験を積むうちに変化するかもしれないのである。

このような社会的背景は、定型的なガイダンスの枠組みにも、柔軟性を要求することとなった。

こうして、ジェラットは、意思決定に関する文献だけでなく、科学の客観性や予測性に関する哲学的な研究から起こった疑問にこたえて、「個人の客観性と出来事の予測性についてのいくつかの過程が、より幅広く、より不確かな見解に置き換えられるべきである」と述べ、「積極的不確実性(positive uncertainty)を主要概念とするキャリアにおける意思決定のプロセス新たな枠組みを提示した。

また、ジェラットがみずからの理論を翻すかのような、新たな枠組みを提示するに至ったのには、前述の社会的背景とは別に、意思決定理論における数々の研究成果がある。

さらには、心理学の分野において、相互作用主義が主流を占めるようになり、個人は主体として環境に働きかける存在であることが強調され始めたことも影響しているであろう。

❷積極的不確実性

ジェラットは「未来は存在せず、予測できないものである。それは想像され発明されるのである。合理的なストラテジーは時代遅れなのではなく、もはや効果的でないというだけである」と述べ、意思決定の新たなガイドラインとして、次の2点を提示した。

①情報は限られており、変化し、主観的に認知されたものである。

②意思決定は、目標に近づくと同時に、目標を創造する過程でもある。

このガイドラインは、前期理論と対立するものではなく、前期理論を補うものである。

①は「主観的可能性」を、②は「探索的決定」の発展といえよう。

昨今の社会の不確かさを積極的に受け入れて、意思決定していくためには、ジェラットは、これまでのガイダンスがめさしていた、客観的で合理的なストラテジーだくでなく、主観的で直感的なストラテジーを統合して用いていかねばならないと考えたのである。

この新しいガイドラインでは、(思慮深い)想像力、直感、柔軟性が重要になってくる。

左脳だけではなく、右脳も使った意思決定ジェラット自身が呼んでいるのは、この性質のためであろう。

すなわち、情報を選択や行動にあわせてアレンジしたり、アレンジし直したりすることも意思決定には必要となってきたのである。

こうして、合理的な認知処理に基づく意思決定過程をめざすというよりは、連続した相互作用のなかで、個人が現在と過去の状況をどのように理解し、自己に対するそれらの意味づけをどのように行うのかといったことにも焦点が当てられるようになったのは、ジェラットの貢献である。

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引用文献
新版キャリアの心理学
渡辺 三枝子 編著
ナカニシヤ出版

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