対処のための資源を活用する
❶Situation(状況)
a)引き金(何が転機をもたらしたか)。
b)タイミング(転機は、一般社会的な時宜にあったものか、早いか遅いか)。
c)コントロール(転機のうち自分でコントロールできるのはどの部分か)。
d)役割の変化(転機は、個人の役割の変化を引き起こすものか)。
e)期間(長く続くものか一時的なものか)。
f)過去に同様な転機を経験したことがあるか。
g)転機にともなうストレスの程度。
h)アセスメント(その状況を前向きに捉えているか、後向きか、都合が良いと考えているか)。
❷Self(自己)
人生上のストレス要因は、多かれ少なかれ、年齢や性別、社会的地位などに関わっているように見える。援助者は次のようなことを知る必要がある。
a)変化への対処に関係する個人的、個人の身上的・人口統計的な特徴。
社会的地位性
年齢と人生設計
健康状態
民族性
b)変化対処に関係のある心理的資源。
自我発達段階
物の見方ー楽観主義、自己効力感
コミットメントおよび価値観
精神性および回復力
自分自身の資源は、人によって様々であり、一人として同じものはない。次のような問いは、援助者がその人を知る上で役立つものである。
・自律的に環境に対処できるだろうか。あいまいさを許容できるだろうか。
・楽観主義者かどうか。コップの水が半分のとき、まだ半分もあると考えるか、もう半分空になってしまったと考えるか。
・何かが起こったとき自分自身を勇気づけることができるか。
・転機に対して自分自身をコントロールできると感じているか。
・自分の努力によって、その結果に影響を与えることができるという信念をもっているか。
・意味や目的を感じているか。
・立ち直るための助けとなる性格を有しているか。
❸Support(周囲の援助)
a)クライエントは、転機を乗り越えるために望んでいる好意(好意、賞賛、尊敬、愛情)、肯定、助力を得られているか。
b)クライエントは、広い範囲で援助を受けられるか。配偶者、パートナー、親しい家族、友人、同僚、同業者、隣人、組織、他人、団体。
c)その人のもっているサポート資源のうち、この転機によって失ったり、弱体化されるものはあるか(失業や離婚によって失う友人関係など)。
d)クライエントは、自分のサポート資源が、転機に対処するために有力と感じているか。不足と感じているか。
❹Stategies(戦略)
パーリンとスクーラーは、ストレスへの対処には
①状況を修正するように働きかける
②問題のもっている意味を変える
③ストレスをマネジメントできるよう対処する(否認、リラクゼーションなど)という3つのタイプがあることを明らかにしている。シュロスバーグは、こうした知見に基づき、次の問いへの答えがクライエントの対処の仕方を評価・診断するのに有効であるとしている。
・広い範囲の戦略を使っているか。
・ときどきは、転機を変化させるような行動を取っているか。
・ときどきは、転機の意味を変えるように試みているか。
・ストレスを楽々と切り抜けるように試みているか。
・何もしない方が良いときがどんなときか知っているか。
・目前の課題に応じて柔軟に戦略を選択できると感じているか。
・これらをすべて考慮した上で、戦略の程度はどのくらいか。
転機に対処する:資源を強化する
資源を強化していくということは新しい戦略をとることである。たとえ、ある転機がコントロールできないものであっても、転機をどう扱ったらよいか、その方法はコントロールできるものであり、自分の資源即ち4Sを強化していくことは可能である。
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