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キャリア教育と職業教育

キャリア教育と職業教育

(1)キャリア
文部科学省の「キャリア教育の推進に関する調査研究協力者会議報告書」は、キャリアとは「個々が人が生涯にわたって遂行する様々な立場や役割の連鎖及びその過程における自己と働くこととの関係付けや価値付けの累積」と定義している。(2004年)
これは、「キャリアとは生涯過程を通して、ある人によって演じられる諸役割の組み合わせと連続」であるというスーパーの主張にそっているといえる。
キャリアに関する定義や意味づけは多様だが、共通していることは、「キャリア」とは「個人」と「働くこと」との関係の上に成立する概念であるということ。
キャリアとは、「様々な立場や役割(職業を含む)の連鎖」であり、その連鎖を通して個人に形成されるもの。
加えて、キャリアは単なる累積ではなく、それをどのように生かすのか、展望させるのか、または修正していくのか、という将来に向けた展望を含んだものである。(日本キャリア教育学会、2008年)
将来を考えるにあたって、過去の行動や出来事を振り返るなかで再構成し、現在の自分の行動をコントロールしながら将来に向けて方向づけていく、という意味がキャリアには含まれている。

(2)キャリア教育の目的・意義
2004年、文部科学省は、キャリア教育を「キャリア概念に基づき児童生徒一人一人のキャリア発達を支援し、それぞれにふさわしいキャリアを形成していくために必要な意欲・態度や能力を育てる教育」ととらえ、端的には「児童一人一人の勤労観、職業観を育てる教育」と定義した。

文部科学省は「キャリア教育」の意義として次の3つを挙げている。
①「キャリア教育」は、一人一人のキャリア発達や個としての自立を促す視点から、従来の教育の在り方を幅広く見直し、改革していくための理念と方向性を示すものである。
②「キャリア教育」は、キャリアが子どもたちの発達段階やその発達課題の達成と深くかかわりながら段階を追って発達していくことを踏まえ、子どもたちの全人的な成長・発達を促す視点に立った取組みを積極的に進めることである。
③「キャリア教育」は、子どもたちのキャリア発達を支援する観点に立って、各領域の関連する諸活動を体系化し、計画的、組織的に実施することができるよう、各学校が教育課程編成の在り方を見直していくことである。

(3)職業教育の目的・課題
人が、社会の中で期待されている役割や責任を果たし生計を維持しつつ、自らの個性を発揮しながら成長し自己実現を果たすためには、専門性を身に付け、仕事を持つことが大切である。
このような、一定または特定の職業に従事するために必要な知識、技能、能力や態度を育成する教育が「職業教育」である。(中央教育審議会2010年)
「職業教育」においては、「キャリア教育」の視点に立った上で、児童生徒が働く意義を理解し、将来の職業を自らの意志と責任で選択できるように支援することが大切である。
具体的には、教室内で行われる専門的知識・スキルの習得に応用的な側面を取り入れたり、職場訪問や就業体験を組み入れるなど、児童生徒が、学習している事柄が社会でどのように活用されているのかを体験できるような工夫が求められている。
また、「職業教育」は専門的な知識・技能の習得を重視ているため、生涯学習の視点を踏まえて、学校から社会へ移行した後も学ぶことができるように地域や産業と結びつきを強めていくことが必要である。
「職業教育」は「キャリア教育」の一環として社会的・職業的自立を促すために上で重要なものである。

(4)キャリア教育・職業教育の基本的方向性
①社会的・職業的自立に必要な能力等を育成するため、「キャリア教育」の視点に立ち、社会・職業との関連を重視しつつ、義務教育から高等教育に至るまでの体系的な教育の改善・充実を図る
②我が国の発展のために重要な役割を果たす「職業教育」の意義を再評価し、実践的な「職業教育」を体系的に整備する
③学びたい者がいつでも社会・環境に関して必要な知識・技能等を学び直したり、さらに深く学んだりすることにより、職業に関する能力の向上や職業の変更等が可能となるよう生涯学習の視点に立ち「キャリア形成支援」の充実を図る

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