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スーパービジョンとは

スーパービジョンとは

スーパービジョンとは、自分よりも経験豊富なキャリアコンサルタントやカウンセラーに自分のクライエントへの対応について指導や助言を受けることである。
実施する人「スーパーバイザー(指導者)」と呼び、受ける人「スーパーバイジ―(指導を受ける人)」という。
個人で受ける場合だけでなく、集団で1人のスーパーバイザーに指導を受ける場合もある。
集団で受けることをグループ・スーパービジョンという。
事例検討の形で行われることもあり、スーパーバイジ―の受け持っている事例を題材として、スーパーバイザーの指導を受ける。

スーパービジョンを受ける意義は、キャリアコンサルタントの資質向上のために、第三者からの指摘により偏った面接のパターンに気づき、クライエントへのよりよい対応を発見することです。
スーパーバイザーは、クライエントが危機に及んだ場合はもちろん、キャリアコンサルタントにとって良き相談相手の役割を担っている。
スーパービジョンは、スーパーバイジ―の良い点を伸ばし、好ましくない点を改善していくためのものであるが、過去のキャリアコンサルティングを追体験することでクライエントの気持ちを改めて理解し、キャリアコンサルタントが共感性を高めていくことができる。

このようにキャリアコンサルタントがスーパービジョンを受け資質を向上させていくことは、クライエントにより良い支援を提供することにつながっていく。
スーパービジョンは、初心者のうちはより意識して受ける必要があるが、ある程度経験を積んだ後も引き続き受ける必要がある。

「スーパービジョン」の実際

スーパービジョンでは、キャリアコンサルタントの技法や態度について、スーパーバイザーから具体的に指導を受ける。
スーパービジョンを受ける際には、口頭でケースの報告することもあるが、面談の経緯や所見をまとめた面接記録(ケース記録)をもとに、面接の経過をまとめた「事例報告書」を提出して行うことが多い。

事例報告書は、複数回に及ぶ面接の概要をまとめる形でもいいし、後述する逐語記録のように面接のやり取りを逐一記載したものを提出してもよいであろう。
その際は、スーパービジョン必要な内容以外の個人情報(本名や住所など)は仮名を使うなどの方法で匿名性を高め、プライバシー保護へ配慮することも必要である。
事例報告書に盛り込むべき内容としては、クライエントの主訴、来談経緯、キャリアコンサルタントの見立て、支援内容などである。
また、クライエントの了承を得た上で記録した録音テープやビデオテープを持参することもある。
これらの道具を第三者の立場で自分のキャリアコンサルティングを見返すと、思ってもみない発見をすることもある。
この方法によると、声や呼吸のペース、表情などを自分の耳や目で直接確認することができ、スーパーバイザーからもきめ細かい指導を受けることができるであろう。

さらに、スーパービジョンは、キャリアコンサルティングを行っている時には気づかない、「転移」や「逆転移」について気づく機会でもある。
「転移」とは、クライエントが過去の人間関係で抱いた感情をキャリアコンサルタントに重ね合わせることである。
「逆転移」は、転移とは反対の場合で、キャリアコンサルタントがクライエントに対して、過去の人間関係で抱いた感情を再現することである。
転移も逆転移も通常の面接において普通に起こることであるが、極端な転移はキャリアコンサルティングの進行を妨げることもあるため、キャリアコンサルタントとしては転移や逆転移の存在に気づき、自ら対処法を考える必要がある。
キャリアコンサルティングの中では転移関係の対処をすることは難しく、激しい転移や逆転移が起こっている場合は、他のキャリアコンサルタントにリファーすることも必要である。

スーパービジョンは、自分より経験豊富なキャリアコンサルタントに指導を受けることが望ましいのであるが、遠隔地に住んでいる場合など指導者を見つけることが難しいこともある。
このような場合は、「ピア・スーパービジョン」といって、仲間同士でスーパービジョンをするのもよいであろう。「ピア」は英語で「peer(仲間)」のことである。
ピア・スーパービジョンでは、スーパーバイジ―の欠点を指摘することに終始してしまうということが起こりがちである。
欠点を指摘するのではなく、スーパーバイジ―に考えてもらう質問の例は、「クライエントはどんな気持ちだったと思いますか」や「クライエントは話したいことをすべてはなせたでしょうか」などである。
どんな質問をするにせよ、枝葉末節にこだわるのではなく、クライエントの問題解決の本質にせまるような質問を工夫することが大切である。

ケースを受け持つ前や受け持って間もない頃は、実務に必要な知識・スキルを習得する必要がある。
そのため、担当しているケースの指導を受ける前提となることについて、スーパーバイザーから指導を受けることがある。
そこでは、キャリアコンサルティングの進め方やスーパービジョンの目的・受け方、技量向上のための基礎的な知識やスキルを習得し、キャリアコンサルタントとしての基本的な関わり方の理解をすることを目的としている。

逐語記録

「逐語記録」とは、キャリアコンサルティング時のクライエントとのやり取りを録音し、終了後にその録音を聞き返して、重要と思われるやり取りを一言一句漏らさないように文字におこすことである。言葉以外の非言語的表現も記述する。
録音については、クライエントへ使用目的を説明しクライエントの許可を得ることが前提である。
「逐語記録」作成上の注意点は下記の5つ。
①逐語記録には面接で行われたやり取りを沈黙も含めて全部載せる
②細かいあいづち、ため息などは(ハア)のように( )にいれてもよい
③CCとCLのセリフはそれぞれ順番に番号をふる
④逐語記録の冒頭(表紙にしてもよい)には面接記録の概要(クライエントの状況)を載せる
⑤ポイントとなったセリフもしくは全体の考察を入れてもいい

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