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カウンセリングの「器」

カウンセリングの「器」

カウンセリングはクライアントとセラピストの間に生じる「関係」を体験することをとおして、クライアントが肯定的な方向へ変化していく営みである。
その関係を支える枠組みとして、「面接構造」がある。
この「面接構造」については、セラピストとしての訓練の援助に教えられることが多い。
その際には「クライアントの内的作業を守る」という機能が説明され、面接の関係のなかで守るべき原則であることも併せてしばしば強調される。
「守り」の機能だけではなく、カウンセリングの関係におけるクライアントとセラピストの「自由」や「主体性」というテーマと関連させながら、「器」や「面接構造」について論じることを試みる。
この視点から見ることによって、面接を進める上で「面接構造」がなぜ必要であるのかについて、より強い論拠を提示できるのではなかろうか。

カウンセリングにおける「自由」

カウンセリングにおける援助は、「あるタイプの対人的な関係を体験すること自体が、援助として成り立つ」という考え方に依っている。
クライアントは、セラピストとの間に生じる特有の関係のなかで、その関係に支えながら、クライアント自身の内的世界を探っていく。
そして、そのプロセスを通じて、クライアントのパーソナリティに変化が生じてくる。
その結果として、クライアントが抱えていた困難や問題が緩んでくることになる。
そこでの変化の仕組みは、「知識を提供して理解が深まった」からでも、「心理的な術をかけてもらった」からでもない。
セラピストとの関係を体験すること、それ自体がクライアントの変化を生み出すのである。
この、カウンセリングの面接という営みのなかにおける「関係」の最大の特徴は、面接のなかで向き合っている二人の人間が「自由」であるということである。
クライアントは、最大限の自由が保障されたなかで、自らの内的世界を探索する。
カウンセリングの理論的立場によってこの「内的世界の探索」はさまざまに異なった色合いをもつ。
クライアントが無意識の世界を探求していくという言い方もあるだろうし、クライアントが自分自身の体験をより深く味わうという言い方もあるであろう。
いずれの言い方をするにせよ、どのような理論的立場に立つにせよ、クライアントが「自由」に自らの内的世界を探る旅をしていくという営み、そして、それにセラピストが同行するという関係は、洞察志向的な立場に立つカウンセリングという活動の中核である。
フロイトは、分析家の姿勢として「平等に漂える注意」が重要であると主張しているが、この背景には、「セラピストが自由であること」が、クライアントの内的世界の探求と大きく関係しているという考えがあったのではなかろうか。
また、ロジャーズが、初期には自らの立場を「非指示的療法」とよんだのも、セラピストが指示する立場ではないことを強調するためであり、「自由」というテーマと関連している。
セラピストは、自らの価値観や知識からできる限り自由に、クライアントと共に歩む旅路をつづけていくことが求められているのである。

「自由であること」は、つかみどころのないままの時空間が無限に広がっていく感覚を伴っており、それはしばしば人を脅かす。
無限の空間は、そこに何を投げ込んだとしても吸い取っていき、こちらに何も返ってこない。
そこで、自由でありながらも、同時に無限の恐ろしさに飲み込まれてしまわないために、一種の舞台設定をすることが必要になる。
無限の時空間に限界を設定することで、クラアントが「手ごたえ」を感じられるような、「こだま」を聴き取ることができるような場を設けていくことが重要になる。
クライアントの内界探索を抱えていく「器」を設けるのである。

クライアントとセラピスト

日常生活の場で暮らしているなかで、人が、「①何かうまくいかないと思う」ことがあったとする。
うまくいかないこととしては、職がうまく見つからないことなどの誰でもがどこかで体験するかもしれないことも含まれる。
一方で、何らかの「心の病」を思わせる体験も含まれるだろうし、「心の傷」も含まれているであろう。
このようなさまざまな「うまくいかない」ことを抱えるなかで、人は「②これは心と関係のあることだと思う」場合があるだろう。
そのような場合に、さらに「③専門家に会うコストを払おうと思う」場合がある。
この場合のコストは、
❶時間のコスト
❷金銭的コスト
❸心理的コスト→セラピストという存在は「出来れば会いたくない人」である。
この「①何かうまくいかないと思う」「②これは心と関係のあることだと思う」「③専門家に会うコストを払おうと思う」の三点を満たした時に、人は〈生活の場〉を離れて、セラピストのいる場(カウンセリングの行われる〈面接の場〉を訪れることになる。

少なくとも原理的には、クライアントが「自ら主体的に選び取って」面接の場を訪れていると考えることは、「クライアントが自由な存在であると考えること」と、必然的に結びついている。
そしてクラアントは訪れた〈面接の場〉のなかでセラピストと出会うことになる。
セラピストがそこにいる、ということは、クライアントにとって、まず初めに体験する「カウンセリングの『器』」であろう。」

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