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「読み」と「問いかけ」「語りかけ」

「読み」と「問いかけ」「語りかけ」

カウンセリングのプロセスがセラピストの「読み」通りに進行する場合には、セラピストは外から見ると、ほとんど「耳を傾け」続けているだけと見えるのではないだろうか。
カウンセリングの自律的プロセスが自然な歩みを見せ、クライアント自身の「理解」「読み」も十分であるので、セラピストはプロセスについてゆくだけでいいことになる。
それでも、心理的には実に深い「やりとり」が行われている。
「読み」に基づいた「確認」作業が、セラピストの「頷き」や、短い「驚き・感嘆・肯定の言葉」、表情を通じて伝えられ、クライアントとセラピストの両者の「腑に落ちる」プロセスが進行しているはずである。
しかし、実際には、セラピストの心に「?」が付くことも多いと思われる。
疑問符が浮かぶというのは、セラピストの「読み」がさらなる検討を必要としているか、あるいは、クライアント側がセラピスト側の少し能動的な働きかけを必要としているかということになるだろうか。

「問いかけ」その①

そもそもセラピストが「読む」ためにも、時にというか、ある程度というか、「問いかけ」は必要である。
クライアントが訴えたいこと・語りたいことをクライアントのペースで語ることがカウンセリングの決定的本質である。「事情聴取」ではない。
クライアントは、ここで話していいだろうか、大丈夫だろうか、と。
意識的だけでなく、生理的・身体的にも、無意識的にも、直観を通しても、気持ちのレベルでも、クライアントはセラピストの見立て」をしている。
したがって、セラピストは、まずこのクライアントのペース、クライアントのやり方を「受け入れる」ことが大切と言ってよいだろう。
当初から「質問」ばかりすると、いわゆる「情報」は得られるが、クライアントは次回には来なくなることも稀ではない。
クライアントの「語り」に「耳を傾け」、クライアントの「表現」を「受けとめ」てゆくうちに、セラピストに「疑問符」が浮かぶことがあることは当然だろう。
暫くしたところで、「ええっと、すみません、○○と言うのは?」とシンプルに「問いかけ」てみる。
「問いかけ」ることで、あるいは、よくわからないところかを明確にしようとすると、クライアントが混乱するようなら、その後は、当分は「問いかけ」を控えるだろう。
他者からの「問いかけ」で混乱するということがわかれば、それなりの「読み」もできることになるので。
「問いかけた」結果、意味がとれなかった箇所の意味が理解できるようになるのなら、それはそれで、セラピストはクライアントを、「問いかける」前より、より確かに理解できたことになるだろう。
セラピストなりにクライアントを理解することが大切なので、わからないことは、できれば、シンプルな「問いかけ」で理解することにしたい。
つまりは、クライアント自身が見つめたくない「面」とか、複雑な感情が渦巻いているあたりの事柄であることも比較的よくあるだろう。
セラピストの「問いかけ」で、クライアントは、あまり意識していなかった「問題」と向き合うことになるかもしれない。
カウンセリングの基本は、クライアントが自分の世界を見つめ、語ってゆくこと、探索してゆくことである。

「問いかけ」その②

クライアントに耳を傾けながら、セラピストの心には「疑問符」が浮かぶこともあれば、またクライアントについての実にさまざまな「印象」を抱かれることもあるだろう。
抱かれたそれぞれの「印象」「感じ」について、セラピストは「想い・思い」をめぐらし、「どういうことなのだろう?」と「読み」と取り組んでゆくことになる。
外的には「クライアントの話に耳を傾けている」だけのように見えるセラピストが、内的・心理的には、クライアントや自身の心身を慎重に観察し、抱かれた疑問や印象をめぐって、臨床心理学的な知や経験を総動員して、「読み」を進めることが理解できる。

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