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習得の授業のデザイン 1

習得の授業のデザイン 1

知識・技能の習得は学習の基本ともいえる。
反復による習熟だけでなく、意味理解や思考過程を重視するために、外部からの情報を視覚化したり言語化したりすることを促す必要がある。
習得の授業のスタンダードな設計原理として提案された「教えて考えさせる授業」では、心理学的な理論背景をもとに、「教師からの説明」「理科相確認」「理解深化」「自己評価」という枠組みで構成する。

1.知識・技能の習得とは
(1)習得ー活用ー探求をどうとらえるか

習得ー活用―探求というのは、最近の中教審答申、学習指導要領のキーワードの一つとなっている。
ただし、それぞれの言葉が何をさすのかについては、文部科学省も厳密に規定しているわけではなく、論者によっても微妙に違いがある。
市川(2002)習得の学習「既存の知識・技能を身につけるというが学習」と定義している。
ここでは、習得というのは、概念獲得、意味理解、問題解決スキルなどを含むかなり広い意味で使われている。
一方で、探求というのは、自らの課題設定を重視している点で、かなり限定的に用いられている
たとえば、教師が課題を与えてそれを考えさせたり、討論させたりする学習活動は、あえて探求には含めていない。
また「活用」という言葉は直接用いていないが、習得した知識・技能を探求の中で活かすこと、あるいは、習得の中でも、既習の知識を活かして新たな知識を習得することは含意されていた。
これは、まさに知識を内的リソースとして利用する認知モデルの知識観といえよう。

(2)習得における「できる」と「わかる」

私たちの技能の習得とは、「手続きを知ること」「手続きを実行できること」「手続きの理由や意味がわかること」が重層的に深まっていくことだと考えられそうである。
では、いわゆる知識のほうはどうであろうか。
やはり、「単に知識として知っていること」から「その知識のもつ意味」へと深まっていくことが望ましい。
知識のもつ意味とは、他の知識どうつながっているのかという知識の相互関連である。
知識の関連づけの成立が理解を深めるということのにほかならない。
こうした深い知識の習得のために、心理学ではどのような理論や知見があるのかをみていこう。

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