キャリアコンサルタントの実技試験の情報がだんだんとわかってきました。
クライエント役はの人は50代に見える男性(表情に乏しく、自身をなくしているような感じ)
試験内容
(渡された内容)
男性58歳・妻、次男が大学生
4大工学部を卒業後、精密機械会社に就職
56歳で早期退職制度を使い、退職したが、正社員の職が見つからず、現在は契約社員
どうしたらよいか分からず相談に来た
というような内容でした。
私ならどう聞くか?
まずは、長い期間一つの会社で勤められたことを称賛してクライエントの気持ちに寄り添いから始めます。
クライエントんをほぐしたところから本題に入ります。
現状を反復し、クライエントの顔を見ます。
何かに反応するはずです。
その反応をキャッチしてそれを聴いてみます。
❶なぜ早期退職をしたのか?
❷会社では何の部署にいてどういったことを経験したのか?
❸退職する際に奥様と相談したのか?
❹次男は大学生、長男はどうしているのか?
❺契約社員になった経緯は?
を聴くことができますね。
深堀をすることで、どのようにクライエントが考えてきたのか?
❶の場合は自らなのか会社からの指示なのか?また、辞めるときに会社から他の仕事の斡旋はなかったのか?
↓
❸につながっていきます
↓
会社からの斡旋について聴いてみます
いわゆるオープンクエスチョンを続けていきます。
❷の場合は同じ部署をずっとしているならば、それはそれでスペシャリストなので賞賛を送ります。
何か所か経験しているならば、就職の際にさまざまな会社で必要とされるので賞賛を送ります。
しかし、❺の契約社員となっているので、そのことを聴かなければなりません。
ハローワークや就職媒体(マイナビやリクナビや即戦力向けの情報媒体)を利用したのか?です。
おそらく、ハローワークには行っていると思います。
それは、失業保険をもらうためです。
ここまでは想像できると思います。
ハローワークでの応募を聴いてみます。
ここである程度の情報が入ってきます。
おそらく書類選考で落ちるのか、面接で落ちるのかといった具合です。
落ちた原因を理解できているか?また、その対策をしているのか?です。
この場面で、相談内容をまとめて聞いてみます。
❺の状態がおそらく主訴だと思えるはずです。
❺の状態をいかに正社員へと向かわせるのかがキモです。
しかし、58歳で正社員となるのは、至難の業ですが、
そこを寄り添い、クライエントが納得することがキャリアコンサルタントの腕のみせどころです。
おそらくこの辺でどういった手段・方法を一緒に考えることがクライエントの心に突き刺すか?
主訴を確認したところでおそらくタイムアップとなることでしょう。
いかにラポールの関係を取るのか、賞賛、共感、受容が15分間で入っているのか。
口頭試問ではラポールができていないのにできたという受験者が多いですが、
ここは主訴が何であるかがわかりました。というのが正解ではないでしょうか?
次回はどのような面談にするのか?
ここは、課題となったことを言うことが正解となります。
以上、キャリアコンサルタントの実技試験の私のやり方です。
もちろん、いろいろなやり方があります。
私のやり方はキャリアコンサルトを実践してきたやり方です。
我流になる可能性があるので、研修等に行ってスーパーバイザーでカウセリングを習います。
合格発表は来月。
キャリアコンサルタントの登録をして初めてキャリアコンサルタントを名乗れます。
皆さんの合格を祈念いたします。
キャリアコンサルタント 中村 拓司