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授業力と授業改善 1

授業力と授業改善 1

教師の授業力向上のために、授業前、授業中、授業後にどのような活動が重要かを整理する。
教材研究はいうまでもないが、学習者の理解度や困難度をイメージすること、リアルタイムで診断しようとすることが重要である。
授業後の検討会(協議会)として、最近、小グループによる討論を入れたワークショップ型のものが盛んになっている。
ここでは「教えて考えさせる授業」の協議会で行われている「三面騒議法」を紹介する。

1.心理学からみた授業力の要素
(1)教材研究と学習者研究

授業を効果的にすすめる力、すなわち授業力にはいろいろな要素が含まれる。
教科を教えるのであるから、当然ながら教材研究の力は必要である。
教材研究とは、文字通りの意味でいえば、「教えようとする内容についての理解を深め、授業で用いる適切な素材を選択、あるいは、作成する」ということになる。
生徒に教えようとする内容についてよく知っておくことや、さまざまな教え方を工夫したりすることが大切なのは論をまたない。
それは、子どもに対して、深い理解を促す授業の大前提ともいえる。
しかし、教材研究の対象が、「教材」のほうに向いている限りは、子どもに受け入れられ、子どもに力をつける授業にはならない。
一方で必要になってくるのは、学習者研究である。
つまり、子どもたちにとって何が困難なのかを理解し、それに対応するにはどうすればよいか、を知ることである。
ここに、学習者についての心理学的理解が必要になってくるのである。

2)授業前の教師力ー構想力

「教師は授業で勝負する」とよくいわれる言葉だが、授業で勝負するためには、授業前と授業後が、実は重要である。
まず、授業前を考えてみよう。
ここで必要なのは、授業の構想力とでもいうべきものである。
教育内容の深い理解、適切な目標設定のもとに、指導案という授業シナリオを作ることがもとめられている。
授業の流れとして、どのような教示・説明をするか、どのような課題を出すか、どのような質問・指示をするか、と考える。
ここは、教材研究が威力を発揮するところだ。
ただし、子どもたちにとっての難しさを推測することを困難度査定(difficulty assessment)と呼ぶことにすると、教師にとって、これは極めて重要な資質・能力となる。
そこには、素朴概念についての心理学的知識も大いに役立つだろう。
個別学習指導の経験も、この授業前の困難度査定において生かすことができる。

(3)授業中の教師力ー遂行力

教師なら誰しも経験しているように、なかなか指導案通りにすすまないのが授業というものである。
思いがけない子どもの反応があれば軌道修正していく柔軟さも必要になる。
これらを授業の遂行力と呼ぶならば、ここで重要な役割を果たすのが、「いったい、子どもたちは、どれくらいわかっているのか」をモニターする力である。
・答えだけでなく、なぜそう考えたのかの理由も求める。
・それに賛成かどうか挙手させる。
・ペアや小グループでの相互説明活動や教え合い活動を導入して、その様子をみる。
・よくわからない箇所には、ノートやワークシートに「?マーク」をつけさせる。
・授業の最後に、わかったこと、わからないことを記述させる。
などが考えられる。

(4)授業後の教師力ー省察力

「自分が構想した通りの言い授業ができた」と思えることは、それほど多くないものだ。
これも教師であれば、経験していることであろう。
うまくいったとしてもいかなかったとしても、それはなぜだったのかを検討して、次に生かす力を、省察力と呼ぼう。
授業の「振り返り」が必要なのは子どもばかりではなく、教師こそ必要である。
振り返りを組織的に行うのが、授業後に検討や反省の機会としてもたれる「協議会」である。
ところが、これが形骸的なものになりがちなことは、教師自身からしばしば指摘される。
そこで、ワークショップ型の研修が最近注目されている。

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