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スヌープ! 1

スヌープ! 1

1.研究の背景、社会心理学における位置づけ

サム・ゴズリング著の『スヌープ!:あの人の心ののぞき方』を取り上げ、パーソナリティの違いや他者への印象形成を研究テーマとする心理学者ゴズリングが、日常の生活スペースやオフィス、インターネット上のソーシャル・ネット・ワーキング・サービスのプロフィールなどを対象として、パーソナリティがどのような表われ方をしているのか明らかにした研究を紹介する。
また、明らかになった研究知見と、これまでパーソナリティ特性を区分するために用いられれてきたビック・ファイブ(Big Five)という概念や、他者認知におけるバイアスの1つとして検討されてきた確証バイアスという概念との関連などに対し、提示された問題に関して概説する。
ゴズリングは2007年に来日し、日本心理学会第71回大会(2007年)において特別招待講演、また日本パーソナリティ心理学会においてパーソナリティ測定法に関する講演会を行っている。
パーソナリティとは、”個人に特有の思考、感情、行動のパターンで、時間の経過によって変わらないもの”と定義されている。
パーソナリティは個人に特有のものであるが、いくつかの型として区分することで、そのパターンごとにどのような働きをするのか見ることができる。
社会心理学においては、パーソナリティの区分やパーソナリティの違いそのものが態度や行動に及ぼす影響を検討することに加え、ある状況が態度や行動に及ぼす影響を調整する要因としてパーソナリティを取り上げるアプローチも多い。たとえば、自尊感情は個人差要因として社会心理学研究においてその程度が測定され、結果を解釈する際に用いられる。
ある研究では、ポジティブ感情が説得効果に与える影響を検討する際、実験参加者の認知的欲求の程度を測定した。
認知的欲求とは、説得メッセージの受け手がその論拠について考えようと努力することであり、研究ではその程度を測定する尺度が用いられた。
その結果、ポジティブ感情を導出されたあと、メッセージを提示された参加者は、ニュートラル感情状態の参加者よりもメッセージの主張に対して好意的な態度を示した。
しかしながら、メッセージに対する思考の内容の分析したところ、認知欲求が高い参加者においてのみ感情状態の相違によって肯定的思考生成の量に差があるパターンが示された。
また認知欲求が低い参加者においては、肯定的思考の生成における感情の影響は見られなかった(1993)。
この結果は、受け手の感情状態による思考生成の効果が、認知欲求というパーソナリティの1つによって調整されていることを示している。
パーソナリティに関わる研究には、上記のように”ある型がどうした態度、行動を表出するか”明らかにするアプローチ”とともに、”ある人がどの型にあてはまるのか”明らかにするアプローチがある

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