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クリティカルに考えるー信じる心ー1

クリティカルに考える―信じる心、見抜く心ー1

【キーワード】
クリティカルシンキング、内省、メタ認知、推論、スキーマ、認知バイアス、ステレオ・タイプ、21世紀型能力

1.クリティカルシンキングとは
(1)クリティカル(critical)の意味

一般にクリティカルシンキングは「批判的思考」と訳される。
デューイが20世紀初頭に用いたreflective(内省的)が源流とされている(2001)。
諸概念に共通する思考としては下記の3点が挙げられる(楠見ら、2011)。
クリシンとは、
①論理的・合理的思考であり、基準に従う思考
②自分の推論プロセスを意識的に吟味する内省的・熟慮的思考
③よりよい思考を行うために、目標や文脈に応じて実行される目標志向的な思考
である。
クリシンは、論理的思考(logical thinking)をベースに、批判の目を、他者と自分の「双方の思考」に向けることがポイントになる。

(2)クリティカルシンキングの情報処理過程

情報処理の観点でクリシンを捉えると、そこには、クリシンの実行プロセスとそれを支える要素がある。
実行プロセスは、ある問題(イベント)の発生から解決(行動)に至るまでの「思考プロセス」に相当する。
具体的には、イベントが認知されると、行動に至るまで、①問題の明確化、②情報の分析、③推論、④行動の決定(意思決定や判断などを含む)の4段階を経る。
実行プロセスを支える要素として重要なのが、問題に取り組もうとする態度や問題解決のための知識・スキルである。
また、実行プロセスを支える要素が機能しているかをモニタリングしたりコントロールしたりするメタ認知も必須である。
メタとはギリシャ語で「上位の」という意味で、メタ認知とは自分の思考状態を客観的に思考することである
簡単にいえば、自分は何が得意で何が苦手なのか、自分の知っていることと知らないことを、自分自身が知っている状態を指す。
認知を認知する(cognition about cognition)、あるいは知っていることを知っている(knowing about knowing)とも表現する。

(3)日常行動におけるクリティカルシンキングのプロセス

【イベント:レポート課題、行動:レポート提出】
①問題の明確化課題のテーマは何か、何が問われていて、何を書くべきか、課題の狙いと書くべき構成要素をはっきりさせる。
②情報の分析どのような情報を根拠資料として提示するか、文献等の情報収集、情報源の特定、情報の吟味・評価を行う。
③推論得られた情報(根拠)から、論理的な回答(結論)を示すことができるか、不足情報はないか、根拠と結論の妥当性(問いに対して的確な回答かどうか)を判断する。必要があれば、②の情報の分析に戻り、再び推論を行う。
④行動の決定上記のプロセスをもとに、レポートの執筆に関する状況(時間の確保、パソコンやプリンタなどの物理的環境、自分自身の執筆ペースなど)を見極め、提出期日までの具体的な行動(例えば、何日前から1日何ページ書くか、など)を決定する。

クリシンの情報処理を眺めてみると、イベントは問題解決の場合もあるし意思決定の場合もある。
イベントがどのような「種」のものか、それを見極めることも重要である。
つまり、クリシンは、適用すべき「場」で的確に発揮されなくてはならない。
そして、その「力」を身に付けるには、日ごろから「メタ認知」を通して、自らの態度(attitude)や知識(knowlege)・スキル(skill)の状態を「意識」しておく必要がある。

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