優れたリーダーの条件
組織の中で昇進すればするほど、
優れた業績を上げるために
「ソフト・スキル」が大切になる、
とゴールマンは述べている。
トップレベルのリーダーになると、
技術的スキルはあまり重要ではない。
達成意欲やリーダーシップなどが
必要なのは言うまでもないが、
それ以外の要件は以下の
ようなものだという。
◆「対局的見地」
から
物事を考える能力。
つまり、現在入手できる膨大な情報から、
今後の方向性を正確に見定める能力。
◆政治的認識
言い換えれば、
特定の人やグループがどのように
互いに交流し、
影響しあうかを理解すること。
◆自信
心理学者バンデューラの用語でいえば、
自分の潜在的な可能性や職務遂行能力
を信じる「自己確信」。
自分の能力を信じるだけでも、
今後仕事で優れた業績を上げられる
確率が高い。
◆直感
企業経営者および最高幹部を
調査したところ、
これが意思決定プロセスの中心に
なっていることがわかった。
他者に自分の意見を納得させるには
「左脳型」
の分析を行う必要があるにもかかわらず、
半ば無意識のうちになされる分析が
正しい判断を下す決め手になっていた。